芸能

「サザンオールスターズ」同級生がその場しのぎで命名した

 8月7日、サザンオールスターズとしては約5年ぶりとなるシングル『ピースとハイライト』が発売された。さらに、8月10日からは全国ツアー『灼熱のマンピー!!G★スポット解禁!!』もスタートする。

 2008年の活動休止前の最後のライブで、桑田佳祐が7万人のファンを前に「皆さんにいったん、お預けします」と語った「サザンの屋号」。そのバンド名は、ひょんなことから生まれている。

 名付け親は桑田の小中学校の同級生で、ワーナーミュージックジャパンに勤める宮治淳一さんだ。それも、その場しのぎで付けたものだったという。

「別の大学に通っていたんですが、桑田たちのバンドも出るコンサートを企画していました。それで『ぴあ』に告知を出すことになったんですが、ぎりぎりになってもバンド名が決まらなかったんです」(宮治さん)

 一度は「考えておく」と言っていた桑田から連絡がなく、宮治さんは困っていた。

「締め切りの前の晩、風呂に入っていたら、ラジオから『サルサの帝王、ファニアオールスターズ、ついに来日』っていうCMが流れて、『ふーん、来日するのか』と思って、部屋に戻ってニール・ヤングの『サザン・マン』を聴いていたら、パッと『サザンオールスターズ』の名前を思いついたんです」(宮治さん)

 コンサート当日の出番前には、こんな会話があった。

宮治さん:「もうこの名前にしちゃったから、とりあえず今日はそれで出てくれ」
桑田:「わかった」

 そしてステージへ出て行った桑田は、観客を前に1曲演奏した後で、こう名乗った。

「みなさん、こんにちは。サザンオールスターズです!」

 そのバンド名に対するこだわりのなさは、後に歌詞について「料理でいうところのお皿のようなもの」と語ったのと重なる。サウンドを鳴らすこと、それがすべてだったのかもしれない。

※女性セブン2013年8月22・29日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
【薬物検査どころじゃなかった】広末涼子容疑者「体を丸めて会話拒む」「指示に従わず暴れ…」取り調べ室の中の異様な光景 現在は落ち着き、いよいよ検査可能な状態に
NEWSポストセブン
運転中の広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
《広末涼子の男性同乗者》事故を起こしたジープは“自称マネージャー”のクルマだった「独立直後から彼女を支える関係」
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
《病院の中をウロウロ…挙動不審》広末涼子容疑者、逮捕前に「薬コンプリート!」「あーー逃げたい」など体調不良を吐露していた苦悩…看護師の左足を蹴る
NEWSポストセブン
北極域研究船の命名・進水式に出席した愛子さま(時事通信フォト)
「本番前のリハーサルで斧を手にして“重いですね”」愛子さまご公務の入念な下準備と器用な手さばき
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(写真は2023年12月)と事故現場
《広末涼子が逮捕》「グシャグシャの黒いジープが…」トラック追突事故の目撃者が証言した「緊迫の事故現場」、事故直後の不審な動き“立ったり座ったりはみ出しそうになったり”
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
【広末涼子容疑者が追突事故】「フワーッと交差点に入る」関係者が語った“危なっかしい運転”《15年前にも「追突」の事故歴》
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン