第1話から、視聴率はぐんぐん上昇。さらには、原作本や関連グッズも大ヒットし、社会現象となりつつあるTBS日曜劇場『半沢直樹』。
「やられたらやり返す!」
「倍返しだ!」
既に半沢の代名詞となっているこのフレーズ。居酒屋で上司の愚痴にくだを巻くサラリーマンらが、冗談交りに使っている光景も目にするようになった。
また、こんな使い方も有効だとか。
「接待を受けた席の帰り際、『では次はこちらが“倍返し”で』というと、どっと受けた」(40代銀行員)
もしかして、流行語大賞を狙っているのでは? 番組の伊與田英徳プロデューサーを直撃すると、
「もちろん、そうなったらうれしいなというのはありますが、まずはテレビで見て面白いと思っていただけることを目標にしています」
と、特には意識していない様子だが、可能性としてはどうなのか。
芸能評論家の三杉武氏によると、今年の流行語大賞争いで「倍返し」は、『あまちゃん』の「じぇじぇじぇ」に一歩リードを許しているという。
「1年を通じた話題性という意味では、一足先に浸透し、老若男女が使いやすい“じぇじぇじぇ”のほうが有利でしょう。また、CMで話題になった林修先生の“今でしょ!”もしぶとく使われていますから、“倍返し”が出遅れている感はあります」
※週刊ポスト2013年8月16・23日号