最近はバラエティー番組でタレントとして活躍している杉村太蔵元衆議院議員(33才)。実は“投資のプロ”であることはあまり知られていない。議員になる前は外資系証券会社に勤務、投資の最前線でノウハウを学んだ。アベノミクスで資産を1000万円超増やしたというタイゾーが、株式投資の極意を教える。
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買った株が値下がりすると損をしたとお思いでしょう。確かにそうですが、下がったときこそ買い増しのチャンスなのです。私が今回のアベノミクス相場で、資産を1000万円以上増やすことができたのも、株価が下がったときにコツコツと買い増しをしたからです。
その買い増しの方法を解説しましょう。例えば、仮に100万円の投資資金があったとしましょう。まず、買う額はなるべく少額にしたほうがいいです。1万円の株を10株買ったとします。その株が自分が考えている価格まで値上がりしたときは、すぐに売って利益を確定させましょう。
問題は下がったときです。仮に5000円まで株価が下がったとします。このとき5万円の損失を抱えてしまっているわけですが、損益をゼロにするには1万円まで戻るのを待つしかありません。
そこで、上がるのを待つのではなく、残りの90万円で180株を買い増しするんです。そうすることで、1株当たりの平均取得価格を1万円から約5260円に下げることができるのです。これはナンピン買いといわれる手法です。損を出していても、買い増しにより平均取得価格を下げておけば、その後の株価上昇によって、プラスに転換しやすいんです。今回のケースなら株価が5260円以上に戻れば、利益を出すことができます。
ただ、買い増すときに注意が必要です。その会社の業績が悪化していることから株価が下落しているのであれば、さらに下がり、かえって損失を拡大しかねません。その場合は、早めに損失を確定させたほうがいいかもしれません。
※女性セブン2013年8月22・29日号