ビジネス

高須院長「憲法は教義じゃない。現実に合わせて変えるべき」

「憲法改正は当然」と語った高須院長

 高須クリニックの高須克弥院長が、世の中のあらゆる事象を自由に斬るシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、ツイッターでの自由奔放な発言も好評な高須院長が、憲法改正、そしてネットにおける右傾化について語る!

 * * *
──昨年の衆院選のときは、某政党から出馬のオファーがあったとおっしゃっていましたが、7月の参院選ではどうだったんですか?

高須:今回はどこからのオファーもなかったよ。まあ、ツイッターでちょくちょくつぶやいているんだけど、ちょっとしたネトウヨみたいなものだから、避けられちゃったかな(笑い)。北方領土はもちろんだけど、樺太も日本の国土だとか、竹島や尖閣諸島だけとはいわず台湾も日本に帰属すべきだとか、好き放題にめちゃくちゃなことをつぶやいてるからね。出馬しても勝てませんよ(笑い)。

──もしも、高須先生が選挙に出るときは、あのツイッターを全部削除する必要がありますね。

高須:そうそう。で、「みなさんの幸せのために頑張ります!」みたいなことだけをつぶやきますよ(笑い)。

──まるで人が変わったみたいに(笑い)。そして、参院選では自民党が圧勝し、安定政権が確立されました。憲法改正の議論も本格化してくると思うのですが、高須院長は憲法改正についてどう思いますか?

高須:そりゃあ改正した方がいいに決まってるよ。だって、世の中はどんどん変わっていくんだから、それに合わせてルールも変えていくべき。それなのに憲法だけは60年以上も変わらないままっていうのは不自然だよ。宗教の教義じゃないんだから。

 たとえば9条にしたって、自衛権を完全に放棄しているのかどうかみたいな議論もあるし、自衛隊を違憲だと考えることもできる。要するに現状の憲法には矛盾があるんだよね。それって、絶対におかしいでしょ。現実に沿った形で、憲法を改正するべきだと思うよ。それができないっていうのなら、それこそ宗教になっちゃうよね。日本国憲法を教義とした宗教。それってもう国家ではないよね。

──なるほど。さきほどもツイッターで“ネトウヨ”的なつぶやきをしているとおっしゃいましたが、ネット上での反応などを見ていて、そういった意見が広まっているような空気は感じますか?

高須:マグマが溜まっていると思うなあ。今は反中国、反韓国の意見が目立ってるけど、そのうち一気に反米化するんじゃないかっていう気もするなあ。

 たとえば、日本はアメリカに対して太平洋戦争の補償を求めるなんてことはしていないけど、遺族にしてみたら本当は補償してほしいと思ってるはずなんだよ。原爆が落とされたのも、アメリカ軍が何十万人の敵国民を一発で殺すことができるっていうことをアピールするためだっていう側面もあるわけでしょ。それなのに、原爆を落としたアメリカが悪いわけではなく、原爆を落とさせた日本が悪かった、みたいな自虐史観が蔓延っている。そんなのおかしいよね。そういう教育がこの先ずっと続けられるってのはあり得ない。

 そういったアメリカに対する不満とか、戦後の日本が抱えてきた矛盾に対する不満なんかが、そろそろ爆発するんじゃないかって思うんだよ。爆発の仕方によっては危険なことだけど、歴史を正当に評価するっていう意味では重要だよね。

 * * *
 憲法改正の正当性を主張した高須院長だが、8月5日にツイッターで「この度、物凄く大きな力が働いて、ネトウヨを引退することになりました。いままで支援してくださったみなさん(-_-)/~~~ありがとうございます。さようなら」と発言。いったい何があったのか…今後の高須院長の動向にも注目だ。

【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。

 昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)など。近著は『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)。

関連記事

トピックス

隣の新入生とお話しされる場面も(時事通信フォト)
《悠仁さま入学の直前》筑波大学長が日本とブラジルの友好増進を図る宮中晩餐会に招待されていた 「秋篠宮夫妻との会話はあったのか?」の問いに大学側が否定した事情
週刊ポスト
新調した桜色のスーツをお召しになる雅子さま(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
雅子さま、万博開会式に桜色のスーツでご出席 硫黄島日帰り訪問直後の超過密日程でもにこやかな表情、お召し物はこの日に合わせて新調 
女性セブン
NHKの牛田茉友アナウンサー(HPより)
千葉選挙区に続き…NHKから女性記者・アナ流出で上層部困惑 『日曜討論』牛田茉友アナが国民民主から参院選出馬の情報、“首都決戦”の隠し玉に
NEWSポストセブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(時事通信フォト)
《「心神喪失」の可能性》ファストフード中学生2人殺傷 容疑者は“野に放たれる”のか もし不起訴でも「医療観察精度の対象、入院したら18か月が標準」 弁護士が解説する“その後”
NEWSポストセブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバムと住所・職業不詳の谷内寛幸容疑(右・時事通信フォト)
〈15歳・女子高生刺殺〉24歳容疑者の生い立ち「実家で大きめのボヤ騒ぎが起きて…」「亡くなった母親を見舞う姿も見ていない」一家バラバラで「孤独な少年時代」 
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《広末涼子が釈放》「グシャグシャジープの持ち主」だった“自称マネージャー”の意向は? 「処罰は望んでいなんじゃないか」との指摘も 「骨折して重傷」の現在
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
週刊ポスト