最近ニコニコ動画で、「ゲーム実況」のカテゴリが人気を高めている。今年4月に幕張メッセで開催された『ニコニコ超パーティーII』でも、歓声の大きさが群を抜いて高かったのが、ゲーム実況のコーナーだった。ゲーム実況とは、いわゆる“神プレイ動画”とは異なる。足でプレイすることもないし、目隠しをしてゲームするのでもない。単に、プレイヤーが喋りながらプレイするだけなのだ。こうした実況が好きで、腐女子を自認するユウカさん(19)が語る。
「ニコニコ動画には、“歌ってみた”や“踊ってみた”というカテゴリがありますが、それをゲーム実況に置き換えると“喋ってみた”と呼べると思います。私は某4人組の実況者さんが大好きなんですけど、彼らがおしゃべりしてるのを観ているだけで1日が終わることもざらです」
ユウカさんは、腐女子の視点で、男の子たちのキャッキャウフフ(なんだかお互い大好きそうで楽しげに絡んでいる様)に萌えているというのだ。このように、ゲーム実況に女性ファンが目立つことは、実際にイベントに足を運んでもよくわかる。実際、彼女が訪れた実況者イベントは、9割が女性客で、男性客はちらほら見られるが、女性と一緒に来た人が多かったという。
「女性の間で人気になっていることは知っていましたが、『ニコニコ超パーティーII』に行ってみると、男性も盛り上がっていたのでゲーム実況の知名度は上がってきてると感じました。女性客の中には、実況者の名前を書いたうちわを持って来たり、友達とお揃いの服で参加するなど、まるでジャニーズのファンのような振る舞いをする人も少なくないんです。腐女子だけのコミュニティよりは、キャピキャピした雰囲気です」(同前)
そんな実況者ファンたちの萌え活動は、ニコニコ動画の視聴にとどまらず、夢小説やBL小説などの二次創作サイトが作られるほどの状況になっている。