堺雅人主演のTBS日曜劇場『半沢直樹』(毎週日曜午後9時~)は前半のクライマックスを迎えた第5話(8月11日放送)で視聴率29%を記録、放送開始以来右肩上がりの記録を更新している。この話題ドラマの気になる新展開を放送より一足先にお伝えしよう。
カバンを右手に持ち歩道橋を走り抜ける、その名も「半沢走り」が小学生に人気となるなど、もはや社会現象化している同ドラマ。
8月25日放送の第6話から舞台を東京に移し、新たな物語が始まる。ここから紹介するのはその第2部からのネタバレ情報。放送とともに楽しみたい方は、絶対に読まないでください。
【伊勢島ホテルの経営再建】
「5億から120億へ」── 第5話放送の次回予告でこんなキャッチが流れていたが、何が起こるのか。制作関係者が語る。
「第2部では東京中央銀行が多額の貸し付けをしたホテルが、運用の失敗で120億の損失を出すところから物語が展開していきます。頭取命令でその経営再建を任された半沢が調査を進める中で、行内を揺るがす大きな陰謀に直面することになるのです」
撮影に参加したエキストラの男性はこう証言する。
「私は不明瞭な貸し付けが行なわれた京橋支店の行員役をやったのですが、スタジオに組まれた銀行のセットは細部までよくできていました。バインダーや事務用品の再現はもちろん、引き出しの中には実在の銀行の伝票が入っていました」
驚くのはこのあとだ。
「ゴミ箱の中をよく見たら、東京中央銀行のロゴの入った、『伊勢島ホテル』に関する調査書が捨ててあったんです。絶対にカメラには映らないだろうに、本当に芸が細かいなと思いました」(同前)
今後も細部までこだわる演出が楽しめそうだ。
【最大の敵は「影の薄いあの人」】
第1部のラストでは、香川照之演じる大和田常務が半沢の父を自殺に追いやった張本人であることが明かされたが、第2部にはさらなる敵が現われるようだ。
「第1部では影の薄かったあの人物が、第2部では物語全体を通して暗躍していた重要な人物だとわかります。第1部でどうしてああいう振る舞いをしていたかも、納得の内容ですからお楽しみに」(番組関係者)
※週刊ポスト2013年8月30日号