ふたりが現れたとたん、そこはあの朝ドラのワンシーンかのように見えた──。透き通るような白い肌に花柄のワンピース姿の能年玲奈(20才)が、リュックの肩紐を握って、はにかみながら宮本信子(68才)の後をついていく。それは、『あまちゃん』(NHK)のアキと、彼女の祖母・夏ばっぱそのものだった。
8月上旬のある夜、ふたりは都内の高級イタリアンにいた。著名人が顧客に名を連ねるそのレストランでは、芸能人も普通にオープンスペースで食事をすることもあって、常連客の誰も彼らを特別視することはないが、この日の能年と宮本に対しては違った。
「さすがにあまちゃんと夏ばっぱの2ショットには、みんな騒然となっていましたよ。あちこちのテーブルから“あまちゃんだ”“かわいい”という声が聞こえてきましたから」(居合わせた客)
同ドラマは今月1日にすでにクランクアップしたが、能年と宮本はドラマと変わらぬ親しい関係が続いているようだ。気になるのはこの日のふたりの話題だが…。
「“また一緒にお仕事したいです”みたいなあまちゃんの声が聞こえてきました。会見で『あまちゃん2』をやりたいって言ってたのは本心だったんですね」(別の居合わせた客)
また前菜からデザートまで、彩り豊かなお皿が運ばれてくるたび、能年は目を丸くして、「じぇじぇじぇ!」と言わんばかりの声にならない歓喜の表情に。感情がストレートに出る彼女の言動に、宮本が思わず笑ってしまうシーンもあった。
「現場でもふたりはほのぼのとしていましたよ。宮本さんは “あの子はそのままがいい”“周りの大人が余分なことを言わなくていい”と言って、能年さんを見守ってました」(ドラマ関係者)
一方、能年も優しい宮本にただ甘えるのではなく、彼女の演技から多くを学んでいた。
「匂いや景色など五感を大切に演じる宮本さんを見て、能年さんは自分でも実践しようとしていました。“宮本さんみたいな女優さんになりたい”とよく言っていましたよ。それに、能年さんはもともと水泳が得意ではなかったんですが、猛特訓をして最後には長く潜れるようになったんです。宮本さんは能年さんのそんな努力家なところも褒めていました」(前出・ドラマ関係者)
※女性セブン2013年9月5日号