8月16日、西武戦で今季負けなしの17勝目を挙げた楽天・田中将大投手(24才)。昨年8月26日からの連勝を21に伸ばし、鉄腕・稲尾和久氏(享年70)と並んでいた連勝記録を、56年ぶりに塗り替えた。偉業達成から2日後、マー君はテレビのインタビューでこう語った。
「奥さんには日ごろから食事の面だったりずっと支えてもらっていて、それなくしてぼくのコンディションは整わなかったでしょう」
妻・里田まい(29才)のサポートなくして、この大記録は成し得なかったというわけだ。
「マー君に出す夕食には、ご飯や汁物の他に鶏肉や魚、野菜など6~7品のおかずが必ず並びます。どれも栄養を完璧に計算して、2時間かけて作っているそうです」(里田の知人)
里田のブログには日々、手料理がアップされるが、そのレパートリーは実に多彩だ。
「油を使わない鶏胸肉カツ」
「金目鯛のアクアパッツア」
「枝豆のぺペロンチーノ」
「鮭と塩昆布のご飯」
「ホタテとにんにくのおろしポン酢」
などなど、ひと工夫、ひと手間かけた一品が並ぶ。
「里田さんは今でこそプロ顔負けの腕ですが、昔はお米の研ぎ方すら知らないほどの料理オンチだったんです。でも、マー君との交際をきっかけに料理教室に複数掛け持ちで通い始めて…。最初は砂糖と塩を間違えたり、包丁で手を切ったり、およそ考えられるありとあらゆる失敗を繰り返したそうですけど(笑い)、“彼の食事は私が支えなきゃ”って健気に頑張って、どんどんうまくなっていきました」(前出・里田の知人)
昨年4月には、スポーツ選手の食事をサポートするための民間資格「ジュニア・アスリートフードマイスター」を取得。合格率90%とはいえ、あの里田が試験と名のつくものに合格したのだから驚きだ。この時、資格取得のための講座で講師を務めた、日本野菜ソムリエ協会の井上麻知子さんは感慨深げにこう話す。
「里田さんはいつも教室のいちばん前の席でノートにメモを取って、熱心に受講されていました。普通の人なら“こんなことを聞いたら恥ずかしいかな”と思うような基本的なことも“すみません、教えてください”って積極的に質問しに来る、素直なかたでした」
こうして、太りやすい体質のマー君のために炭水化物を抑え、揚げ物を油を使わずにオーブンで焼いたり、彼が苦手な野菜は細かく刻んでハンバーグに混ぜる、といった細やかなアレンジができるまでになった。今も彼女が持ち歩くピンクの料理ノートには「筋肉をつける食材」「疲労回復の食材」など、栄養素の役割やレシピが事細かにびっしりと書き込まれているという。
※女性セブン2013年9月5日号