中国では、8月に人民解放軍とゲーム会社が共同開発した人気ネットゲーム『光栄使命』に、「釣魚島(尖閣諸島の中国名)防衛モード」が追加された。プレイヤーは人民解放軍の兵士に扮し、オンラインで集まった仲間とともに“釣魚島”を守るのだ。
「敵軍襲来」というテロップと危機感を煽る音楽とともに現われた敵兵は「自衛隊」と表示され、銃の照準を合わせると画面下には旭日旗マークが。そこで銃を撃って敵兵(自衛隊)を倒すと、旭日旗マークは消える……。
「どうなればクリアなのかもよくわからず、もしかしたらひたすら自衛隊を撃ちまくることだけを楽しむゲームなのかもしれません。明らかにゲームとしての質は低いですが、中国版ツイッターでは、『鬼子(日本人のこと)を殺すのは気分いいなー』『愛国心があるならプレーしないと』などという評価が並んでいました」(中国在住のジャーナリスト、西谷格氏)
※週刊ポスト2013年9月6日号