原発が停止してから2年半、原子力に代わるエネルギーは、各地に巨大な建造物を出現させている。その中の一例が、国内最大のメガソーラー施設としてこの秋、稼働する「鹿児島七ツ島メガソーラー発電所」(鹿児島県・錦江湾)だ。
昨年7月に再生可能エネルギーの買取制度が始まり、各地の遊休地が大規模な太陽光発電所(メガソーラー)に続々と姿を変えている。京セラ、IHIらが共同開発した鹿児島七ツ島メガソーラー発電所もご覧のとおりのメガサイズだ。
桜島を望む錦江湾に29万枚の太陽光パネルを敷き詰め、広さは東京ドーム22個分にも及ぶ。発電能力は70メガワットで、現時点で国内最大の大分臨海工業地帯(大分県)の26.5メガワットを3倍近く上回る。桜島からの降灰も懸念されるが、降灰と降雨を計算し降灰量の多い夏も雨によって洗浄される設計だ。
撮影■太田真三
※週刊ポスト2013年9月6日号