ライフ

エレベーターで緊急地震速報 即座に全ての階のボタンを押す

 東日本大震災からおよそ2年半。緊急地震速報が出た際に、やるべきこと、やってはいけないことを、改めて専門家に取材した。ここでは会社にいる際の行動について解説しよう。

“閉じ込め”が最も懸念されるのがエレベーター。最新式のエレベーターでは、震度5以上の揺れを感じると自動的に最寄り階でドアが開くといわれているが、利用しているエレベーターにその機能が備わっているかどうか確かめるのは容易ではない。

 災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏が指摘する。
 
「激しい揺れが始まれば、最寄りの階に着く前にエレベーターが停止する可能性も否定できません。最善のアクションは、速報が出たら即座にすべての階のボタンを押すことです。揺れが激しくなる前に、エレベーターを止めて脱出できる可能性が高まります」

 では、もしも、エレベーターに閉じ込められてしまった場合どうするべきか。

「停止しても映画のように天井板をはずして外へ脱出しようなどと考えてはいけません。落下の危険性もありますし、電気系統の配線に触れたら感電の可能性もあります。幸い、日本のエレベーターではワイヤーが切れて箱ごと落下するようなことはまずありませんから、外部との連絡をとりつつ気長に待つしかないです」(同前)

 長期戦にはなるが、そこはじっとこらえよう。

※週刊ポスト2013年8月30日号

関連記事

トピックス

三笠宮妃百合子さま(時事通信フォト)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン