「マカダミアチョコ」「マカダミアボール」「アーモンドチョコ」
明治が、4~7月にかけて「アーモンド or マカダミアあなたはどっち派 国民調査」と題して、人気投票を実施した。これは同社の主力商品のひとつ、「アーモンドチョコ」と「マカダミアチョコ」のどちらが人気かをネットで投票したものだ。
8月27日にその結果を発表し、投票総数は378万6144票。毎回話題となるAKB総選挙の最大投票総数(第5回)の264万6847票を100万票も上回るという、なかなかの規模である。結果は、「マカダミア」191万1710票(得票率:50.5%)、「アーモンド」187万4434票(得票率:49.5%)という僅差で、「マカダミア」が勝利。
個人的な予想としては「アーモンドの圧勝」と、記者は思い込んでいた。学生時代に「アーモンドチョコ」のフタを開けると、友達が群がった楽しい思い出だけでなく、ほぼ同じサイズの箱に「マカダミアチョコ」67gに対して、「アーモンドチョコ」は96g入っているのだ。貧乏学生にはありがたい「アーモンド」が負けるなんて……。
勝手に「アーモンド」の敗北に打ちひしがれる記者に追い打ちをかけるように、「マカダミア」陣営は、この結果を記念した期間限定の新商品「マカダミアボール」を発売したという。定番「マカダミアチョコ」は、クラッシュしたマカダミアナッツがチョコレートに包まれているが、この「マカダミアボール」には丸ごと1個のマカダミアナッツを使用。パッケージに「贅沢まるごとマカダミア」の文字が躍っている。これは3つを改めて食べ比べてみなくては――ということで、「アーモンドチョコ」「マカダミアチョコ」「マカダミアボール」を入手。
まずは「アーモンドチョコ」からパクリ。コーティングされたチョコレートの後に、アーモンドの皮の香ばしさと、カリッとした食感がいい。“やっぱりアーモンドが好きだ!”と思うと共に、“なぜこれが負ける!?”と再び打ちひしがれる。そこで宿敵「マカダミアチョコ」を開けてみると、箱の中で行儀よく並ぶ9粒の姿。“この優等生的に並んだ感じが、勝敗を分けたのか?”と考えながら食べてみると、ミルクチョコの味わいが豊かで、クラッシュしたマカダミアのまろやかなナッツの味が……悔しいけど、確かにこっちも美味しい。
拮抗した勝負になったことを納得しながら、いよいよ「マカダミアボール」に手を伸ばす。まん丸なフォルムという違いはあるが、アーモンド同様にコーティングされたチョコレートになっている。食べてみると、丸ごと1個のマカダミアナッツの歯ごたえだけでなく、マカダミア特有の香り高い風味が鼻から抜ける。
コーティングの有無だけじゃなくて、これ「マカダミアチョコ」のチョコレートとも、ちょっと味を変えている気がする……美味しいだけじゃなく、その細やかさにも感心。「マカダミアボール」のパッケージにプリントされた、「贅沢まるごとマカダミア」の「贅沢」の文字に賛同しつつ、食べ比べの幕を閉じた記者なのであった。