甘みのあるバーボンを割った「クールバーボン」は女性にも人気
先週末、都内各所でお祭りが開催された。「原宿表参道元氣祭 スーパーよさこい2013」、「新宿花園ゴールデン街納涼感謝祭」、「麻布十番納涼まつり」などで、それぞれの街は大いに賑わったが、なかでも毎年人気があるのが「麻布十番納涼まつり」である。
「麻布十番納涼まつり」は、定番の屋台に加え、近隣に店舗を構えるレストランが多く出店。イタリアンを始めとした国籍豊かなメニューや、ステーキなどの高級メニューが屋台で販売されるなど、“屋台グルメ”の充実が人気のひとつとなっている。
食べ物だけでなく、飲料も然り。祭りといえばビールや缶チューハイが定番だが、「麻布十番納涼まつり」ではワインやシャンパンといったものを用意する屋台も多い。ただ用意するだけでなく、ワイングラス風、シャンパングラス風のプラスチック製透明グラスで提供されるなど、“オシャレ”感も損なわない。さらに近年はカクテルなども充実しているが、今年とりわけ目立ったのが「ミント入り」のアルコールだ。ミント入りバーボン飲料『ミントジュレップ』のブースを出店した、サントリー酒類・スピリッツ事業部の鶴岡剛さんに話を聞いた。
鶴岡さんは、ジムビームにミントとガムシロップを加えた飲料を企画した背景を、こう説明する。
「ジムビームは、初めて飲んだ人でも飲みやすく、世界で最も飲まれているバーボンと言われています。味わいの特徴の一つにコーンの甘みがあげられ、ガムシロップ等を入れて甘みを楽しむ“ミントジュレップ”スタイルとは、相性の良いバーボン・ウイスキーなのです」
この夏同社は、ジムビームに、氷をぎっしり詰めて、ソーダやジンジャーエール等で自由に割る“クールバーボン”スタイルを提唱したところ、大ヒット。
「麻布十番納涼まつり」のブースでは、中でも個性あるスタイルとして、ミント・ガムシロップ・ソーダを加えた爽やかな「ビーム・ミントジュレップ」を中心に据えたところ、昨今のミント入り飲料人気とも相まって、女性を中心に大好評だった。また、「クールバーボン!ボイスチェッカー」特設ブースを設け、レオナルド・ディカプリオ出演のTVCMをお手本に「クールバーボン、ジムビーム」と言い、LEVEL8以上が出るとドリンク一杯とオリジナル缶詰が無料といったイベント効果もあって、2日間で用意していたドリンク約2700杯が完売に至ったとのこと。
「アルコールの飲み方は、ますます多種多様になってきています。ウイスキーのハイボールが良い例で、定番だった飲み方にとらわれることなく“自由な変化・スタイル”がトレンド。気分によって色々なもので割ったり、甘みや爽やかさなどを調節できることが、女性や若者の方々にも広く受け入れられるのではないでしょうか」(鶴岡さん)