8月24日、自転車のサドルを計200個窃盗した疑いで無職の35歳男が神奈川県警山手署に逮捕された。この男は取り調べに対し、「女性が乗るサドルが大好きだった。革のサドルの質感やにおいも好きで、舐めたり嗅いだりしていた」と容疑を認めたという。以前、78個のサドルを盗んで逮捕された男が「サドル侯爵」とネット上の「変態番付」で名づけられたが、約3倍近い数を盗んだ今回の男は「真・サドル侯爵」の異名を取るに至った。
実は、サドル以外でも女性が履いているハイヒールを強奪したり、女児の上履きを盗んだりという「フェチ事件」は枚挙にいとまがない。「ハイヒール」「リコーダー」「ジャージ」「マネキン」「布おむつ」などが事件化している。
一方、あまり表立って話題にされることはないが、男性だけでなく女性にも「変態」「フェチ」は少なからず存在する。本誌取材にこっそり打ち明けてくれた女性たちの「人にいえない性癖」を紹介する。
●下着放置マニア
路上で人知れずスカートをたくし上げてパンティを脱ぎ、そっとその場において帰宅する。それが都内に住む30代主婦の知られざる“趣味”である。
「そのあと、下着マニアが集うネットの掲示板に“○○町の郵便ポストの向かい側、自販機の下に置きました”“○○ビルの非常階段にも。脱いだばかりでちょっとシミがついてます”なんて書き込むんです。自分の下着のために男の人たちが急いで向かっているのかと想像するだけでドキドキするんです」
●歯ブラシフェチ
「やわらかめ」「ふつう」「かため」という硬さのバリエーションだけでなく、豚毛の高級品などありとあらゆる歯ブラシをコレクションしている24歳のフリーターは、「歯磨きでオーガズムを迎えてしまう」という特異体質だ。
「まず『やわらかめ』で優しく磨くとジワジワと下半身が熱くなり、『かため』でゴシゴシと歯茎を強く刺激すると絶頂に達するんです。恥ずかしくて彼氏にもいえないけど、ホントにイッちゃう」
●ヘソ毛フェチ
埼玉県の19歳の女子大生は、男性のヘソの下の毛に欲情してしまう。
「グラビアの男性の上半身の写真の、その部分だけを切り抜いてコレクションしているほど。“ああ、これがアソコの毛とつながってるんだ……”って思うと、ジュンときてしまうんです。
ベッドでも、彼氏のおへそから陰毛にかけてを舐めたり、口に含んだり。男性は喜んでくれるので別に困ることはないんですが(笑い)。だけど、スマホに入ってる“ギャランドゥ画像”だけは絶対に見られないようにしています」
程度の差こそあれ、老若男女を問わず誰しも何らかの「変態性」を持っているのだとすれば、その秘密を解き明かすことは、人間の感情や欲望の深淵に触れること……になるのかもしれない。
※週刊ポスト2013年9月13日号