朝ドラ史に残るといわれるほど大人気の『あまちゃん』の放送も、残すところあと1か月。ロケ地、岩手・久慈市は全国から見学ツアーが押し寄せて、かつてない賑わいとか。「1年半前に訪れた被災地も気にかかるし、海女姿が私より似合う記者がいると思う?」と女性セブンのオバ記者が強引に夏の終わりの北三陸を緊急レポート!
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NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』の視聴率は平均20%超。その人気ぶりといったら「じぇじぇじぇ!」は流行りすぎてすっかり標準語になり、人が集まれば「夏ばっぱが、春子が、アキが」と、ドラマの話題。
ロケ地、岩手県の経済効果は約33億円(岩手経済研究所調べ)という数字もうなずける。
第1回目から魅了されたオバも、おかげですっかり早起きになったもんね。 東京駅から新幹線で二戸駅まで約3時間。さらにバスで70分ほどでロケ地、久慈市に着く。三陸鉄道北リアス線の最北の久慈市でも、あの東日本大震災の巨大津波で一部の家屋は全壊し、2名の死者が出た。
「『あまちゃん』のおかげで、ゴールデンウイーク後の乗客は前年比で3割増し。以前は関東地方から来られるかたがほとんどでしたが、今は九州や沖縄から来たという声も聞きます。2時間に1本ほどしか走らないローカル線なのですが、駅に入ってくると多くの人が記念撮影をする光景が見られます」と、三陸鉄道久慈駅駅長の橋上和司さん。
鉄子のオバもまた「キャッ、素敵」とホームを走り回って写真を撮る。
「種市先輩みたいなさわやか青年が“ズブンは”って言うの聞いてみたいわ」
駅前に降り立ったオバがキョロキョロすると「…」。編集Oくんが無言の抵抗をする。
さて、まずは腹ごしらえ。ドラマで主人公のアキ(能年玲奈)がかっこむ「うに弁当」(1470円)は久慈駅構内の『三陸リアス亭』で手に入る、と聞いてきたが。
「すみません。今日は売り切れました。材料に限界があるため、1日20個限定なんです。朝7時に店を開くとあっという間に売れてしまうので幻の駅弁という人もいるんですよ」
夏ばっぱ(宮本信子演じるアキの祖母)のモデルになったといわれている工藤クニエさん(74才)は申し訳なさそう。
※女性セブン2013年9月12日号