ラスト1か月。いよいよクライマックスを迎えたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』。
8月下旬、約10か月に及ぶ長い撮影を終えた宮本信子(68才)がひっそり訪れたのが、愛媛県伊予郡にある古刹だった。ここには1997年に亡くなった宮本の夫・伊丹十三さん(享年64)が眠っている。
「宮本さんは定期的に墓参りにいらして、伊丹さんを偲ばれていますよ。今年は忙しいから無理かなと思っていたんですが、撮影が終わって、報告しに来られたのかもしれませんね」(寺院関係者)
この寺院の近くには『伊丹十三記念館』もあり、宮本は同館の館長も務めているため、8月24、25日、久しぶりにここを訪れた。
「宮本さんが記念館に来られることは事前に告知してましたから、いつもの5倍の人が集まりました。みなさん、“夏ばっぱ目当て”で(笑い)。小さい子なんかは“夏ばっぱ!”と大喜びでした。結局、宮本さんは6時間ほど、握手、質問、写真攻めにあっていましたけど、ずっと笑顔で応えていましたよ」(記念館関係者)
そんな宮本の前に現れた一組の家族がいた。小さな女の子の腕には、年老いた女性の遺影が抱えられていた。
「その遺影のおばあさんは、記念館のお向かいで暮らしていた“天野春子”さんという女性で、この7月に亡くなったばかりだったそうです」(前出・記念館関係者)
小泉今日子(47才)が演じる“春子”と同じ名前だったことに宮本はびっくり。しかし、それだけではなかった。
「遺影を抱えた小さな女の子は“春子”さんのお孫さんだったんですが、何と彼女の名前は“天野なつ”だったんです。これには宮本さんも本当に“じぇじぇ~!”って絶叫していましたよ(笑い)」(前出・記念館関係者)
年が60才近くも離れた2人の“なつ”が出会ったのも、『あまちゃん』が生んだ縁だった。
地元の人々と交流を深めた宮本。その中で、こんなことを漏らしていたという。
「もう燃え尽きた! しばらく表舞台はいい。いち視聴者としてテレビを楽しむわ!」
※女性セブン2013年9月19日号