8月下旬のある日、見る者の心を奪うその中尊寺金色堂の前で、平安の世に思いを馳せていたのは堺雅人(39才)だった。
現在、堺が主演するドラマ『半沢直樹』(TBS系)は、第7話でとうとう平均視聴率30%を超え、撮影も佳境に入っている。その一方で堺は、10月にスタートするドラマ『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)の撮影も始まった。
「堺さんはしばらく休みもなく、朝から晩まで撮影に追われる毎日でした。特に『半沢直樹』は、猛暑の中、スーツ姿でのロケが何時間も続く日もありました。現場で出演者やスタッフが演出や台詞について話し合いをしながら撮影を進めていくので、何時間もおすことが多かったようです。平泉に行ったその日は、本当に久々のまとまった休日となったそうですよ」(テレビ局関係者)
その“半沢の休日”には同行者がいた。この4月、交際3か月でスピード婚をした新妻の菅野美穂(36才)だ。
「ちょうど36才の誕生日を迎えたばかりの菅野さんのお祝いをかねての旅行だったそうです。彼女は旅行好きで、世界遺産を巡るのが楽しみなんです。そのことを知っていたから、堺さんは束の間の休日も、喜んで彼女のためにあてたんでしょう」(菅野の知人)
そうして決まった初めての妻の誕生日祝いの旅行。その行き先が岩手だった。
「お昼時にふたりきりでいらしてましたよ。夏休みは特に観光客が多いんですけど、堺さんも菅野さんも変装とか全然していなくて、あまりに普通だから気づかない人も多いくらいだったと思います。『月見坂』と呼ばれる表参道を手をつないでゆっくり歩いていました」(目撃した人)
堺と菅野は『中尊寺』だけでなく、そこから歩いて20分ほどの場所にある『毛越寺』も訪れた。大泉が池を中心に広がる浄土庭園を、しばしの間、ふたりで微動だにせず眺めていたのを目撃されていた。
そして、堺が旅の目的地に岩手を選んだ理由は他にもあった。
平泉から車で北へ50分ほどのところに菅野の両親の出身地がある。そこには今でも彼女の親戚が住んでいる。その街にあるホテルのレストランでのことだった。
「堺さんと菅野さんはお昼にいらっしゃいました。ご両親はいらっしゃらなかったと思いますが、親戚のかたなどみなさんで10名ほどだったそうです」(地元住民)
一行は個室でひとつのテーブルを囲み、刺身や茶碗蒸し、天ぷらから始まり、そばやデザートまでついた3000円の御膳などを楽しんだという。
「堺さんのお披露目という感じだったそうです。最初に堺さんが“堺雅人と申します”って丁寧にご挨拶されていたそうですから。寄り添っていた菅野さんは、夫を誇らし気に見つめてはニコニコしていたみたいです」(前出・地元住民)
※女性セブン2013年9月19日号