「自己管理が徹底している。いつもストレッチしているし、球場に来た瞬間から球場を去るまで、バッティングサークルの中でも、とにかく自分のケアをしっかりしている」
日米あわせても史上3人目という大記録を達成した“同僚”から学ぶべきこととして、ニューヨーク・ヤンキース主将のデレク・ジーター(39才)はこう答えた。
8月21日の試合で日米通算4000本安打を達成したイチロー選手(39才)。その記録達成には、同僚も毎日目にする、独特のストレッチが大きく貢献しているという。スポーツトレーナー・坂詰真二さんの話。
「ネクストバッターズサークルで彼が行う、足を開いて腰をしっかり落とす相撲の四股のような動きはおなじみです。これが“イチローストレッチ”といわれるものです。
股関節まわりをほぐすことで、柔軟性が高まり、すべての動作がスムーズになって、体のキレやスピードも高まるんです」(坂詰さん 以下「」内同)
このストレッチ、女性にも嬉しい効果が!
「股関節は骨盤と足の骨をつなぐ関節です。このストレッチは、股関節を覆う『腸腰筋』や『内転筋』などの筋肉バランスをよくしてくれます。その結果、骨盤を正しい位置に整えることができて、姿勢がよくなり、代謝アップにもつながります。
また、股関節まわりを刺激するから、血液やリンパの流れがよくなり、下半身のむくみもとれるんです」
イチローストレッチは1回1セット20秒を計3セット。これを1日3~4回行う。
「1日1回だけやって終わりではなく、こまめに何回もすることで、体がほぐれやすくなるんです。イチローさんのように運動前はもちろんですが、実は、体が温まっている状態で行うと筋肉が伸びやすくなって、ストレッチの効果が高まります。掃除や洗濯、炊事の後など、体を動かす合間にしましょう」
※女性セブン2013年9月19日号