最近のラブホテルでは、岩盤浴やスイーツ特典がついた「女子会プラン」を導入するなど、「さわやか化路線」が目立つようになっている。女性客を中心にマーケティングすることで、文字どおり「レスト(休憩)」の場という印象を与えリピーターを増やしているようだ。
ところで、そんな「ラブホ女子会」とは一体どんなものなのだろうか? さまざまなかたちで存在する「ラブホ女子会」の気になる実態を、4人の体験者たちに聞いた。女子校育ちのアカネさん(21歳・大学生)の場合、「お泊まり会の延長」という感覚だという。
「初めは花火大会で終電を逃したのがきっかけでした。横浜のラブホテル街を女6人でさまよって泊まれるホテルを探したんですが、何軒も断られちゃいましたね。『うちは女の子同士はだめだから』といわれたこともありました。結局3人部屋で2部屋借りられるところがあり、1つの部屋に集合して皆でゴロゴロしました(笑)」
次はミユキさん(24歳・広告代理店勤務)のケース。
「私は、リゾート風のラブホに女友達4人で泊まりました。天蓋付きのベッドと、広いお風呂で女同士ワイワイ騒ぎました。ほぼオール(徹夜)でしたが、男の話ばっかりでした(笑)。ラブホという場所もあり、ちょっと悪いことしている感覚でテンションあがっちゃうのか、きわどい下品な話が多かったですね。女だけで集まると、男性陣が想像しているよりエグイですよ(笑)」
女同士ならきっと綺麗なラブホで……と思いきや、そうではないこともあるようで、サリさん(23歳・ベンチャー企業勤務)は、そんな体験を語る。
「学生時代、友達8人で新大久保の今にも壊れそうな怪しいラブホテルに泊まったことがあります(笑)。大勢で入るのも余裕でしたが、なにせ汚い! お風呂がなかった記憶がありますね。怖かったけれど、みんなで半裸で騒いだのがいい思い出です」
ラブホ女子会自体は楽しいけれど、その影響で失敗した例もある。ユカさん(22歳・専門学校生)が語る。
「元カレとよく利用していたラブホに女子4人で泊まりました。慣れていたのでスムーズに利用できて楽しめたのですが、新しい彼氏ができて『ここよく使うけど良いところだよ~』と口を滑らせてしまい、カレを不機嫌にさせてしまいました。昔のことは話さない方が良いし、女子会でもひょんなことであだになるのか、とテンション下がりました」
ちなみに、他にも失敗例としては、「ラブホ女子会をフェイスブックにアップしたら気になっている男子にドン引きされた」という声もある。だが、そうした失敗談をものともせず、今日も女子たちはラブホ女子会を開催するのであった。