かつてはプロ野球選手と結婚することが、女子アナの「勝ち組の証」とされた時代もあったが、今ではそうした結婚観はなくなってきた。この春フジテレビを退社し、フリーアナウンサーに転じた長谷川豊氏が語る。
「もちろん、今でもスポーツ選手や会社社長などのセレブな人と結婚する女子アナは多いですが、かつてほど夫の社会的ステータスは重要視されなくなってきています。
たとえば、僕が尊敬している同期の内田恭子は、吉本興業のマネージャーというそれまでの女子アナの結婚相手としては珍しい男性と結婚しました。
知名度でも、収入面でも、それほどズバ抜けてはいないかもしれませんが、彼女は『自分はそんなに強くないけど、この人と一緒にいると本当に落ち着ける』といっていました。すごく幸せな結婚生活を送っている女子アナの1人だと思いますね」
プロ野球選手と結婚した女子アナがスピード離婚したり、セレブだったはずの夫が破産したりするケースが続くなか、内田アナの「幸せな結婚」が、女子アナ界に与えた影響は大きかったという。
「女子アナが夜な夜な合コンに励んで……という記事をよく見かけますが、僕の知る限り、必死に合コンして、金持ちを漁って……という女子アナはフジには今ではほとんどいません。
彼女たちはテレビで見るよりも、ずっと堅実で、皆さんが思っているより、ずっと地味な毎日を送っているというのが僕の印象です。もちろん、僕が騙されているだけかもしれませんが(笑い)」(長谷川氏)
※週刊ポスト2013年9月20・27日号