NHK連続テレビ小説『あまちゃん』では数多くのユニークなキャラクターが登場しているが、そのひとりが松田龍平演じるミズタクこと水口琢磨だ。ぶっきらぼうなそぶりを見せながらも時に優しく時に熱く、マネジャーとしてアキ(能年玲奈)を支える姿が多くの女子を「萌え~」とさせている。最近、登場シーンは少ないが、ファンからは「ミズタクをもっと出してほしい!」という声も多い。
そんなミズタクの魅力をイケメン評論家の沖直実さんはこう語る。
「普段クールで低体温と言われているようなキャラクターだけど、たまにすごく熱くなるギャップ。そんなに興味もなさそうなのに、実はアキちゃんをアイドルとして売ることに熱くなっているところとか、“ツンデレの極み”みたいなところですね。
見ている女性はミズタクの良さは自分にしかわからないと思って見ている人が多いのでは? めちゃめちゃイケメンではないし、パッと見もダサい感じでファッションにも気を使っていない。若くて勢いがある感じでもない。でも、そんなミズタクの良さは自分がいちばんわかっている、そう思わせるところが、これだけ彼に萌える女性がいっぱいいる理由ではないでしょうか」(沖さん・以下、「」内同)
沖さんが選ぶ、ミズタク萌えシーンベスト5は以下の通りだ。
【1位 アキを抱きしめた“ミズハグ”】(126話)
映画『潮騒のメモリー』のオーディションに受かったアキをミズタクが抱きしめるシーン。ハグしながら涙を浮かべ「もっと泣くぞ」と。
「いつもぶっきらぼうでクールなミズタクが熱い部分をぶつけてくれたところが萌えポイント。今まで草食っぽかった彼の肉食感がいきなり出てきた。視聴者の女性がアキちゃんを自分に置き換えて妄想しやすいところもいいですね」
【2位 アキの携帯に吹き込んだ留守電】(93話)
アイドルとしてやっていくことに自信をなくして北三陸に帰ってきたアキのところに、ミズタクが東京へ連れ戻そうとやってきた。アキはその場で彼が吹き込んだ留守電のメッセージを聞き、自分への思いを知る。
「ミズタクにとって、どれだけアキちゃんが大好きかわかるシーン。アキちゃんが携帯に出ないから会いに来てくれた、しかも東京から北三陸までわざわざ、という行動力に萌えですね。留守電に何度も何度もアキちゃんへのメッセージを吹き込んでいる。やっぱり女性はそこまで愛されたいなって思うものですから」
【3位 ミズタクが“年上好き”を告白】(43話)
北三陸編でのシーン。美寿々(美保純)に「独身? 彼女は? クリスマスの予定は?」と迫られて、ミズタクは「ごめんなさい。ぼく、年上じゃないとダメなんです」。周囲からは「おー! 年下に見える?」との声が上がるも、美寿々はニンマリ。
「年上じゃないとダメって言葉で、美寿々はキュンとしちゃった。無意識にそんな言葉を言ってしまうところがミズタクにはある。そんなことを言われたら、40代以降の女性はキュンでしょ。たまに言うからこそうれしいしキュンキュンしちゃうんです」
【4位 壊れた眼鏡のまま寿司カウンター】(130話)
アキと種市先輩(福士蒼汰)がつきあっていることを黙っていたため、春子(小泉今日子)に殴られて、眼鏡が壊れてしまう。壊れた眼鏡のまま、寿司店のカウンターでひとり寿司を食べるミズタク。
「このシーンは、壊れた眼鏡を修理してかけてる姿がかわいなと思って。テープで眼鏡をぐるぐる巻きにして、歪んじゃって直し切れてないんだけど、そこが、“私が直してあげるよ”って思わせる。不器用さがいい。それでもお寿司を食べているところもまたかわいい!」
【5位 種市先輩に土下座、からの…】(122話)
アキと種市先輩との熱愛を知り、ミズタクは種市先輩に「ちょっと来いや!」と迫る。そのあと、「アキちゃんから手を引いてください!」とまさかの土下座。でも何事もなかったかのように 立ち上がって「ナメんなよ! あ~あ、大損害だぜ、一般男性。いっぱ~んだんせ~い、ルパ~ンさんせ~い!」と。
「普段おとなしい人が怒りの感情を見せるのは、いつも怒る人より印象深いし、怖いと思うんです。女子的には悪いことをしたときに、ちょっと怒ってほしいなって思わせてくれる。筋が通らないときちんと怒る熱血なところもミズタクの魅力。このシーンでは、レアなルパン三世の物まねを見られるところも面白いですね」