【書評】『赤い追跡者』今井彰/新潮社/1785円
1993年、全日本テレビの薬害エイズ取材班に、ディレクターの西悟が投入された。厚生省がひた隠す機密文書の存在を知った彼は、手段を選ばぬ取材で真相に迫る。著者は元NHK職員で、薬害エイズ問題を取材した経験を持つ。
保身に走る医療の専門家や無責任な官僚たちの姿は実にリアルに描かれ、日本の闇を知らされる思いがする。はびこる巨悪の塊を、時に緻密に、時に大胆に崩していく西の活躍が痛快だ。
※女性セブン2013年9月26日号
【書評】『赤い追跡者』今井彰/新潮社/1785円
1993年、全日本テレビの薬害エイズ取材班に、ディレクターの西悟が投入された。厚生省がひた隠す機密文書の存在を知った彼は、手段を選ばぬ取材で真相に迫る。著者は元NHK職員で、薬害エイズ問題を取材した経験を持つ。
保身に走る医療の専門家や無責任な官僚たちの姿は実にリアルに描かれ、日本の闇を知らされる思いがする。はびこる巨悪の塊を、時に緻密に、時に大胆に崩していく西の活躍が痛快だ。
※女性セブン2013年9月26日号