『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)の脚本家・橋田壽賀子さん(88才)が16年ぶりに書き下ろした連続ドラマ。そして、舘ひろし(63才)と浅野温子(52才)の8年ぶりの共演など、話題満載で始まったドラマ『なるようになるさ。』(TBS系)。
同ドラマでは橋田ドラマの顔である泉ピン子(66才)も浅野の姉役で登場しているのだが、実はこんな経緯があったという。
「当初、ピン子さんはキャスティングされていなかったんです。それを知ったピン子さんはTBSに乗り込んで、“橋田先生のドラマなのに、私が出ないのはおかしいじゃない?”と、半ばゴリ押しで出演が決まったそうです」(TBS関係者)
橋田さんはピン子のことを“私の娘のような存在”と公言するほど、ふたりは強い信頼関係で結ばれている。にもかかわらず、キャスティングされなかったのはなぜか。
「橋田先生は“今までの私のものとは違う作品にしたい”と言って、自ら主役の舘さんと浅野さんを口説き落として出演を依頼したほどなんです。
ですから『渡鬼』の色を消したいというのが橋田先生の本音だったため、ピン子さんはキャスティングされなかったんです。正直、橋田先生も“仕方ないわね…”といった感じでピン子さんを加えたんですよ」(前出・TBS関係者)
ピン子といえば、これまで、えなりかずき(28才)、桜井幸子(39才)、藤田朋子(48才)といった共演者を厳しく“指導”してきたことでも有名だが、今回は現場での様子が、これまでとはちょっと違うという。
「橋田先生の作品といえば、長セリフが有名で、『渡鬼』では一言一句変えることなく、綿密に作ってきました。しかし、『なるように~』では舘さんがリーダーとなってアドリブを入れたり、セリフもアイディアを出して変えたりと、現場でドラマを作り上げているんです。でも『渡鬼』スタイルでやってきたピン子さんは、それが気に入らないんです。
ただ舘さんは橋田先生の肝入りで出演をお願いした人な上に、先生自身も“舘さんがいい空気を作ってくれている”と大絶賛しているため、さすがのピン子さんも舘さんにだけは口が出せない状況なんです」(前出・TBS関係者)
※女性セブン2013年9月26日号