テレビ各局は本業の広告収入が低落傾向にある中、サイドビジネスに乗り出し、収益を伸ばしてきた。人気番組の関連本やグッズの販売でも稼いでいる。
また、ドラマと映画事業を連動させる手法もいまや当たり前だ。テレビ朝日の『相棒』(水谷豊主演)シリーズやフジテレビの『ガリレオ』(福山雅治主演)シリーズはその代表格だ。昨年、歴代最高の数字を記録したフジの映画事業の売り上げは136億円に上った。今年もすでにガリレオシリーズの『真夏の方程式』が邦画実写部門1位、27億円の興行収入をあげている。
だが、映画事業の本当のウマ味はここから。テレ朝関係者がいう。
「上映が終わったら、DVDやブルーレイの販売に有料配信、放送権販売といった販路でさらにカネが発生します。おいしい長期安定型の商売ですよ。
映画だけでなく、番組をDVD化する2次利用ビジネスは経費がほとんどかからないので丸儲け。手前味噌ですが、お笑いコンビ・雨上がり決死隊のバラエティ番組『アメトーーク』のDVDは累計で200万枚超え。これは他局と比べても断トツ。完全にウチのドル箱です」(テレ朝関係者)
※週刊ポスト2013年9月20・27日号