iPhone5s、iPhone5cといった新機種が発表され、さらにソフトバンク、auに加えてドコモでの取り扱いもスタートするiPhone。どうせ買うなら安い方がいいというユーザーが注目すべきは、iPhone端末の「実質価格」だ。
iPhoneをはじめとする高額なスマホが登場した昨今、携帯電話各社は端末価格を24か月分割で支払う設定をする一方で、利用者に対して2年間、毎月特別割引を提供することで、実際の負担を軽減している。実質価格とは、端末価格からこの特別割引分を差し引いた価格のことだ。
たとえば、ドコモのiPhone5s(32GB)を新規契約した際、利用者は2年間にわたって毎月3570円の特別割引を受けるため、実質1万80円(9万5760円-3570円×24回)を支払うだけで済むことになる。
各社の実質価格を見比べてみると、ドコモが他社よりお得なような気もするが、ケータイジャーナリストの石川温氏はこう指摘する。
「2年間解約することなく使い続けることができたら問題ないのですが、途中で解約した場合、月々の特別割引もそこでストップしてしまいます。ドコモの場合、もともとの端末価格が他社に比べてかなり高めに設定されているため、その分、高額な残債を支払うことになってしまうんです」
例えば、先ほど解説した新規で契約したドコモiPhone5s(32GB)を6か月で解約してしまった場合、割引は2万1420円(3570円×6回)分しか受けることができない。つまり残債は7万4340円(9万5760円-2万1420円)となる。
この金額は、同じ条件のau、ソフトバンクのiPhoneを6か月で解約した時(7万8120円−2825×6回=6万1170円)よりも1万3170円も高い。
「iPhone6が1年後に発売されるという話もありますから、新しいタイプのiPhoneに買い換えたいと考えている人は、auやソフトバンクを選んだほうがいいかもしれません」(前出・石川氏)
※女性セブン2013年10月3日号