最近の男子小学生の「憧れの職業」といえば、サッカー選手が3年連続1位となっている(2012年・第一生命調べ)。2位は「学者・博士」「警察官・刑事」が同率で、4位は「野球選手」だが、興味深いのが5位に入った「アニメキャラクター」だ。
現実問題として、子ども達はどこまで本気で考えているのだろうか。実際に、アニメキャラクターになりたいと思っている小学4年生の男の子たちに、話を聞いてみた。
「アニメキャラというか、ポケモンマスターになりたい。ポケモンは過去のソフトも兄弟から借りて、全部やっています。一番やっていて楽しいゲームはやっぱりポケモン。ピカチュウがリアルにほしい! ピカチュウがペットになればいいのにって思います」
ピカチュウをはじめ、ポケモンたちが現実世界にも現われてほしい、と熱心に語ってくれた。だが、ポケモンマスターになる努力はしているのだろうか。
「あんま考えたことなかった……。でも、とにかくいろんなポケモンを集めてます。この間上映されていた映画『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』も観てきて、引換券を使ってレベル100のゲノセクトをゲットしました。レアキャラの収集とか、ポケモンを育てることだけじゃなくて、この夏休みは全部で700ほどあるキャラを覚えるために、ポケモンずかんやアニメを見てました。属性とか覚えた方が、勝てるし。
『ポケモンを現実に作り出すためには、理科を勉強すればいいんじゃない?』と塾の先生に言われたので、理科は頑張ってます。将来は絶対、遺伝子とか使ってポケモン作ります」(同前)
なお、ポケモンマスターになりたい男の子以外にも、「名探偵コナンのような探偵になりたい」「仮面ライダーの中の人になる」という子もいた。
「アニメキャラクターになりたい」というと、荒唐無稽なように思う人もいるかもしれないが、あくまでも「優れた能力を持つロールモデル」として認識しているようである。