<2020年の東京招致に成功したのは、ケンブリッジ大学の教育を受けた高円宮妃久子殿下のおかげである>
東京五輪開催決定を受けて、9月7日付の英紙・デイリーメールはこう大々的に報じた。このように、世界中から絶賛の声があがっている高円宮妃久子さま(60才)。
久子さまは1953年、三井物産海外業務部長などを務めた鳥取滋治郎氏の一人娘として誕生された。
1984年12月に高円宮さまとご結婚。そして長女・承子さま(27才)、次女・典子さま(25才)、三女・絢子さま(23才)と3人のお子さまにも恵まれ、久子さまは宮家の妻として高円宮さまを支えられた。
日本サッカー協会などスポーツ団体の仕事が多い久子さまは、南アフリカでのサッカーW杯(2010年)の際に現地に行かれて激励されるなど、海外訪問の機会が、両陛下や皇太子さまに比べ、格段に多いという。
「皇族という立場で行かれますから、レセプションなどでスピーチされる機会も多いんです。それにハグひとつとっても、何度も経験されていますから、ごく自然な感じでおやりになりますね」(皇室記者)
今回のIOC総会でのスピーチは、こういった経験の賜物なのかもしれない。
公務に勤しまれ、多忙な日々を送られる久子さまだが、母親として、3人のお子さまがたの子育てにも力を注がれた。
「宮さまが亡くなられる前のことですが、久子さまは自らハンドルを握られ、お子さまがたのお稽古ごとの送迎もされていましたよ。
また絢子さまが幼稚園を卒園された際、謝恩会で保護者が『三匹の子ぶた』の寸劇をしたんですが、このとき久子さまは自ら“オオカミの親分”の役を買って出られて…。かぶりものまでお召しになって、“オラ! オラ!”なんて真剣に演じてくださいました。そんな久子さまに、出席した保護者はみんな感激していましたよ」(高円宮家の知人)
小学校の運動会では、こんなシーンもあった。
「お子さまのチームが黄色だったときは、黄色のスーツをお召しになられていました。かなり目立っていましたけど(笑い)。
しかも、お弁当も卵焼きに、たくあんと黄色一色だったんです。そのお弁当を他の家族と同じようにビニールシートを敷かれて召し上がられていましたよ」(学習院関係者)
また、一般の母親と変わらないお悩みを持たれることもあったという。
「お子さまがたの携帯電話の料金が高いと悩まれていることもありました。高額にならないようにと、プリペイド式の携帯電話を持たせたこともあったそうです」(皇室関係者)
2007年、当時、英国・エディンバラ大学に留学中だった承子さまが、ご自身の『ミクシィ』で<男の人2人にナンパされた><胸にヤモリの刺青入れたい>などと留学中の奔放ともいえる私生活を告白したことが報じられ、大きな波紋を呼んだことがあった。
「久子さまは周囲に“事実と違う”と話され、最後まで承子さまを信じてらっしゃいました。ただ皇族としての自覚を持ってもらうために、品位や振る舞いについて、承子さまが納得されるまで、じっくりと話をされたそうです」(宮内庁関係者)
その承子さまも、今年4月から日本ユニセフ協会で勤務されながら、成人皇族として当主である久子さまを支えていらっしゃる。
※女性セブン2013年10月3日号