今年は中継ぎや押さえで活躍し、オールスター初出場のほか、連続無失点パ・タイ記録を樹立したのが、福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大投手。2010年の育成枠で入団した彼のパワーの源は、新人選手寮「西戸崎合宿所」(福岡県福岡市)の「寮めし」だ。
そこにはどんな秘密があるのか。管理栄養士の吉武佳代さんは、「肉や魚などのタンパク質は体重1kgにつき2gまで。それ以上摂取すると、筋肉ではなく脂肪になります」と話す。このため夕食は肉と魚の2種類のメイン料理が並び、偏った食事をとらないように、吉武さんが選手の食べ方に目を光らせている。
朝食は納豆などの補助食を充実させた和食(週2回パン食)、昼食は雁の巣球場で麺類やおにぎりを中心に提供されるが、「気温による汗のかき具合で汁やおにぎりの塩加減を変える」(宮原圭一郎料理長)といった配慮がされている。一番人気はやっぱり肉料理で、スペアリブのパイン煮。8時間以上煮込んで手間暇かけて作っている。
撮影■藤岡雅樹
※週刊ポスト2013年10月4日号