巨人・菅野智之、阪神・藤浪晋太郎、ヤクルト・小川泰弘、楽天・則本昂大など、新人選手の活躍が目覚ましかった今年のプロ野球界。そのフレッシュパワーの源となっているのが新人寮の「寮めし」だ。そこで出されているメニューの秘密を探るべく、西武ライオンズの「若獅子寮」(埼玉県所沢市)を訪れた。
松坂大輔(現・メッツ)も、中村剛也もここの食事で育ったという若獅子寮の食事は、「食育」が大きなテーマ。メニューをひと言で表現すると、「よけいな遊び心は出さず、マジメ一方」と野本秀明料理長は話す。選手は食べ慣れたものだと、安心してたくさん食べるので、オーソドックスなものがメニューの基本になっている。
しかし、試合のない日には新メニューを試すこともあり、最近の大ヒットがタコライスだ。ヒットの要因は、大量の野菜とサルサソースのかかったひき肉をごはんと一緒に食べられる点だという。
撮影■渡辺利博
※週刊ポスト2013年10月4日号