9月20日に岩手県久慈市で行われた県北地方最大のまつり「秋まつり」に、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』に出演する、能年玲奈(20才)と宮本信子(68才)が参加した。その後、能年は数日にわたって岩手県内の被災地を巡っていた。
能年は、大槌町内の小・中学校を訪れ子供たちを励ますために赤い復興横断幕を作成した。横断幕作りに参加した子供が興奮ぎみに話す。
「アキちゃんが一緒に絵を描いてくれて、横断幕ができた!! すごいかわいかった」
そう言って見せてくれた横断幕には「夢をもって一歩前へ」という文字と絵がペイントされていた。前出の子供が笑顔でこう続ける。
「津波の後は海が怖かったけど、『あまちゃん』を見ていて、海が怖いだけじゃなくなった」
大船渡市にも立ち寄った能年。<9月23日 午後2時40分 盛(さかり)駅前で何かが起こる!!>──そんな見出しのポスターが数週間前から市内の至るところに貼られており、当日には「あまちゃんが来るかも!」と駅前にはどんどん人が集まっていた。
イベントが始まると、同ドラマのアイドルグループ「アメ横女学園」が歌う『暦の上ではディセンバー』が流れ始め、三陸鉄道の職員や地元住民ら30人ほどが駅前に出てきて振り付きで踊りを始めた。そしてなんと歌の途中からは、能年が飛び入り。思いもよらぬサプライズに、大きな歓声が上がった。
「質問コーナーで、“『潮騒のメモリー』を歌って”というリクエストにアカペラ、振り付けで歌ってくれたんです! 周りでは感極まって思わず胴上げを始めた人もいて、とにかくお祭り騒ぎでした」(居合わせた人)
能年による岩手・被災地の縦断は、まさにじぇじぇじぇ! な「アキまつり」。アキとしても、能年としても、大きな幸せを運んだ。
※女性セブン2013年10月10日号