9月28日、ついに放送終了したNHK朝ドラ『あまちゃん』。「PTSD」にかけた「PASD」(あまちゃん後ストレス障害)が大量発生するという見立てがあながち冗談ではないと思えるほど、日本中が喪失感に満ちている。
「最終回メモリアル」として、これまでさんざん「小ネタ集」を掲載してきた本誌ならではの未公開小ネタを一挙公開。今では多くの雑誌やムック本が追随する「細かすぎる解説」を最後にもう一度やっちゃいます!
●水口のバンド
水口(松田龍平)が学生時代に所属していたバンドは「バースデイ・オブ・エレファント」。これはチバユウスケのバンド『ミッシェル・ガン・エレファント』と『The Birthday』を合わせたもの。
●水口の奥歯
「北三陸に行きたい」と願い出ようとする水口に、春子(小泉今日子)が「何その奥歯に物が詰まったような、奥歯そのものがないような、ハッキリいいなさいよ~!」と一言。映画『野獣死すべし』で、松田龍平の父・優作が役作りのため奥歯を4本抜いたというエピソードから?
●それを作れば奴が来る
海女カフェを再建する際のこのセリフの元ネタは映画『フィールド・オブ・ドリームス』だが、クドカン脚本の映画『木更津キャッツアイ・ワールドシリーズ』でも、死んだはずのぶっさん(岡田准一)が甦るという同じネタが使われた。
●鈴鹿ひろ美と潮騒のメモリー
最終週に鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の生歌がようやく聴けたが、歌った『潮騒のメモリー』の歌詞には薬師丸の代表曲『セーラー服と機関銃』のオマージュ多数。「Aマイナーのアルペジオ」は同曲のイントロのコード。「再び会うための約束もしないで」は、同曲の「再び逢うまでの遠い約束」から。
※週刊ポスト2013年10月11日号