TBS日曜劇場の『半沢直樹』の後番組は、木村拓哉(40才)主演の『安堂ロイド~A.I.knows LOVE?~』。『半沢直樹』とはうって変わった、時空を超えた恋愛ドラマだ。あえて異質のドラマをぶつけたことについて、プロデューサーの植田博樹さんはこう明かす。
「社内では半沢直樹のような企業ドラマのほうがいいという声が圧倒的で、木村さんがOKを出してくれなかったら実現していませんでした。でも、私のなかでは挑戦であり、勝算もあります」
植田さんは、木村と常盤貴子(41才)が共演した『ビューティフルライフ』(2000年)を、それまで「オッサン枠」と言われていた日曜劇場で、平均視聴率32%超の大ヒットさせた実績があるだけに、かなり期待が持てそうだ。コラムニストのペリー荻野さんも言う。
「木村さんと柴咲コウさん(32才)の組み合わせは、10年前に『GOOD LUCK!!』の最終回で37.6%を叩き出しました。ふたりはいつまでも若く、10年も経ったの?ってビックリですよね(笑い)。木村さんのアンドロイドがどう人間離れした感じになるのか、脚本の西荻弓絵さんが、サスペンスタッチな謎解きの面白さをどう盛り込んでいくのか、楽しみが尽きません」
アンドロイドの木村が登場するシーンには、『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督(53才)のアイディアも採り入れられているという。
「木村さんは草食系の物理学者と、孤独でダークなアンドロイドを見事に演じ分けている。柴咲さんが肉食系で、けっこう怒られたりする木村さんがかわいらしかったり。2人の新しい魅力が全開です」(植田さん)
現場では、木村の妹役の大島優子(24才)や桐谷健太(33才)らが、ものおじせずに意見を出してぶつかっていき、「木村さんもそれが嬉しくてたまらないみたい」と植田さん。そんな熱気に自信を深める植田さんは言い切った。
「秋ドラマというだけでなく、日本のドラマのなかで史上最高、てっぺんを狙います」
※女性セブン2013年10月10日号