映画『陽だまりの彼女』では仕事も恋愛もイマイチな毎日を過ごし、雑誌の恋愛特集をコッソリ研究しているような非モテ男子の浩介を演じている嵐・松本潤。取材時に記者が、「イケてない、さえない鈍感男子役を演じられた…」と切り出すと、松潤は、
「おれ、そんなにイケてませんでした?」
と、返した。「イヤイヤ、とんでもない。松本さんはイケてますが役柄によくハマっていらっしゃったなと…」と慌てて撤回。強気でツンデレな男子役のイメージがあるけれど、内気な鈍感男子役に全く違和感がなかった。
今作は驚きの展開が待ち受けるラブストーリー。ファンタジー要素を含みながらも、切なさや愛おしい気持ちになるのは、浩介と真緒(上野樹里)の恋愛にリアリティーを感じられたからなのかもしれない。
映画の中のデートシーンでは、江ノ島や江ノ電など見慣れた風景が映し出されていたこともあり「浩介が今もそこにいるような気がしました」と言うと、「きっといるよ」とさらっと答えてくれた。このひと言で、やっぱり松潤はモテ潤だと確信した。
純愛を描く映画ということで、松潤にとっての「純愛」とは何かを訊いた。
「無償であることじゃないかな。清きもののイメージがあるから、愛情の大きさは測れないと思うけど、ピュアできれいなものだよね」
そんな松潤にとっての純愛は結婚につながるのか?
「全然つながらない。別に結婚に憧れもないし、全く別物じゃないのかな。人から聞くと恋愛と結婚は別だって言う人が多いじゃないですか。一緒に生活していくことと、恋愛感情は別の形だと思うから、夢も憧れもないですよ」
作品のなかで、松潤演じる浩介上野樹里演じる真緒は中学時代の同級生で初恋の相手同士。10年ぶりに再会して、再び恋に落ちる。松潤の個人的な中学の思い出はどんなものなのか?
「映画みたいな甘酸っぱい経験してみたかったなって。ジャニーズ事務所に入って活動してたから、放課後みんなで帰ってっていうことがなかったからなぁ。誰と誰がつきあってるって聞いても、それを目撃することすらなかったですね」
※女性セブン2013年10月17日号