日本の古くからの習俗でありながら、現在は限られた温泉にしか残っていない“混浴”が、今、若者、しかも女性の間で流行の兆しを見せているという。聞けば、「混浴サークル」などというものまで結成されているのだとか。会員1万人を誇る日本最大級の混浴サークル「なちゅらる」を主宰する只野温泉氏が熱弁をふるう。
「混浴の魅力はドキドキ感、これは経験した人にしかわかりませんよ。男女問わず、恥ずかしそうな姿を目にすることはちょっとした刺激にもなります」
このサークルでは、月に1度は混浴ツアーを開催し、毎回20人ほど、多い時は50人が参加する。男女比はおよそ6対4で、男性の年齢層は20~50代まで多岐にわたる。
「意外と所帯持ちの男性が多いですよ。全国の名だたる温泉に浸かり、周りの風景や自然と同化し、そして女性との混浴……非日常的空間を味わうことで、中高年の癒しに繋がるんです」
ところが、女性は圧倒的に20代から30代だ。なぜ?
「美容目的ですよ。若い人は、見られても抵抗がないみたい。特に美人は堂々としてますね。男性の視線に慣れているんでしょう」
※週刊ポスト2013年10月11日号