9月28日、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』は、惜しまれつつもついに最終回を迎えた。「番組が終わったら、どうやって生きていけばいいの?」など、番組終了前から聞かれた「あまロス」症候群を心配する声もついに本番。この症状から抜け出すにはどうすればいいのだろうか?
『「依存症」社会』(祥伝社)の著者であり精神科医の和田秀樹さんは、ドラマにハマりすぎて依存になり、人間関係が希薄になることが心配だと警告する。
「日本には現在、何かに依存している人が約3000万人いるといわれています。『あまちゃん』に限らず、依存にハマりやすい人は孤独な人が多いもの。買い物依存症も、アルコールやセックスの依存症も連れだってなる人はいません。韓流もそう、友達が少ないとハマりやすいんです。それに、どれも刺激が強いものばかり。
毎日やっているうちに知らないうちにネット廃人になるような人が多いんです。それに『あまちゃん』でいえば、これまでの朝ドラよりも宮藤官九郎さんの脚本は、話の起伏が大きく刺激的で心がかきたてられやすい。しかも、毎日なので習慣化しやすく、依存になりやすいわけです。ドラマは半年で終わるから重症とまではいかないでしょうが、これが3年くらい続いたらかなり重症の人も出てくると思いますよ」(和田さん)
そこで、むしろスパッとドラマから離れるのがロス解消法だと和田さんは言う。
「依存になってしまう人は、それだけに固執して出歩かなくなり、人間関係も希薄になってしまう。だから、自分ひとりで見てその世界にどっぷり浸るのは避け、あま友と語りあうなど意識して人とかかわることを忘れないで」(和田さん)
少しずつ思い出に変えていくか、それとも“あま断ち”でいくか。贅沢な悩み!?
※女性セブン2013年10月17日号