中国共産党中央規律検査委員会と監察省によると、昨年、汚職などの規律違反や違法行為で処分された党員や官僚は約16万人(!)。前年比で12.5%増だ。彼らによる不正蓄財のうち、昨年国が取り戻した金額だけでも78億3000万元(約1100億円)にのぼる。
将来、中国共産党の重要人物になると目されていた重慶市の元市長である薄熙来氏は、収賄、横領、職権乱用、不正蓄財などにくわえ、妻による英国人実業家の殺害などという犯罪のフルコースで失脚。先月、無期懲役の判決がいい渡されたところだ。
まさか他国の政局の中心に、それほどの犯罪者はいまい。それもすべて警察当局が優秀ゆえの摘発である。
※週刊ポスト2013年10月18日号