中国の国営車両メーカー「南車集団」は高速鉄道開発のパイオニアだ。車両の中身は日本の東北新幹線「はやて」とほぼ一緒。“偶然の一致”ということで、現在、国際特許を申請中である。
「BYD」をはじめとする中国の自動車メーカーは、毎日が世界の錚々たる名車を集めたモーターショーのようだ。日本のメーカーはもちろん、BMW、ベンツ、ハマーなどと瓜二つの車が自社ブランドとして発売されている。
世界に名だたる建築物も中国に集まっている。
湖北省武漢市の「武漢商貿職業学院」の校舎はどこからどう見ても米ワシントンのホワイトハウスで、図書館はエジプトのピラミッド。さらに校内には、米国の自由の女神像とマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏の像が並び立つ。今年に入ってネットなどでは「パクりすぎだろ!」といういわれなき批判の声があがったが、副校長は「設立から11年も経つのに、何を今さら」と一蹴した。
日本のアニメ、ドラえもんやポケモンのキャラクター(にソックリ)の着ぐるみが中国のテーマパークを練り歩いていたことは記憶に新しいところだろう。中国に行けば世界がわかるとは、本当のことのようだ。
※週刊ポスト2013年10月18日号