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リニア新幹線 大地震の際停電で停止はあっても脱線ありえず

 2027年、東京~名古屋間にリニア中央新幹線が開通、品川駅から名古屋駅までを最速40分で結ぶ。全ルート世界最速のスピードでの走行、しかもそのほとんどが地下深くを走るだけに、「もし走行中に巨大地震に襲われたら」と心配になる人もいるかもしれない。だが、結論からいえば、リニア中央新幹線に「脱線」の可能性はない。

「車両はガイドウェイから10センチメートル浮上しているだけでなく、左右も常時それぞれ一定の距離を保っています。磁力によって、常にガイドウェイのちょうど中心に車両があるように調整されているのです。地震が起きた場合、若干の揺れは感じるかもしれませんが、その時も車両を磁力で中央に戻します」(JR東海・東京広報室)

 さらには、万が一、大きな揺れによって車両の左右がガイドウェイに接触しそうになった場合への備えもある。車体の下部に「案内車輪」というローラーがついていて、ガイドウェイとの距離が縮まると、このローラーが車両本体とガイドウェイとの接触を物理的に回避し、車両を再び中央に寄せるようになっている。

「トンネルや高架橋などの構造物も全て阪神・淡路大震災級の揺れに耐えるよう、基準に基づいて設計されています。リニア新幹線には脱線という概念がそもそもないんです」(JR東海)

 停電などの影響で、運行がストップすることはあり得ても、リニア新幹線が脱線することはありえないというのだ。

※週刊ポスト2013年10月18日号

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