12日、いよいよセ・リーグのクライマックスシリーズ(以下、CS)が開幕する。今年の見どころは、初のCS進出を果たした広島が、2位・阪神、1位・巨人相手にどこまで食い下がれるかだろう。
そのためには、マエケンこと、エース・前田健太(25)のフル回転が欠かせない。すでに広島首脳陣も明言している通り、CS初戦での先発が濃厚だが、気になるのは登板間隔だ。シーズン最終戦となった10月5日のヤクルト戦が中止になったため、6日にスライドで先発したが、これによりCS初戦は中5日での登板となる。
今季15勝7敗、防御率2.10と抜群の成績を残したマエケンだが、実は中5日で登板した試合では、あまり結果を残せていない。登板間隔別の成績は以下の通りだ。
【前田健太の今季登板間隔別投手成績】
中6日:8試合 6勝1敗 防御率0.75
中5日:9試合 5勝3敗 防御率2.77
中4日:2試合 1勝1敗 防御率2.25
中7日以上:7試合 3勝2敗 防御率2.98
現代の主流である中6日のローテーションで回った試合の成績がもっとも良く、防御率0点台と相手は手も足も出ない状態だ。それに比べ、中5日となると、防御率2.77とマエケンの実力からすれば、若干見劣りする成績で、不安視する声も出ている。
シーズン終盤は、フル回転でチーム初のCS進出に大きく貢献したが、CSでは一番相性の良い中6日での登板はない。中5日、中4日と続くであろう先発で、マエケンがどのような結果を残すか。ポストシーズンでの広島躍進のカギは、やはりエースが握っている。