ニッポンの体操の絶対的エースといえば、ロンドン五輪で金メダルを獲得し、10月2日の世界選手権で個人総合4連覇を果たした内村航平選手(24才)。その内村選手も、あまりの超絶技に「気持ち悪い」と舌を巻いたのが、神奈川県立岸根高校2年生の白井健三選手(17才)だ。
種目別の床運動で1位、跳馬で4位に入賞。この大会で白井選手が成功させた新技、床の「後方伸身宙返り4回ひねり」と跳馬の「伸身ユルチェンコ3回ひねり」は「シライ」と命名された(跳馬の技は韓国の金選手も成功させ、「シライ/キム」の連名に)。3年後のリオ五輪(ブラジル)で20才、7年後の東京五輪でもまだ24才。“次の主役”最右翼だ。
白井選手は3人兄弟の末っ子で、長男、次男ともに体操選手。内村・白井両選手を取材したことがあるスポーツライターの矢内由美子さんはこう語る。
「2人とも親の体操クラブで3才から体操を始めている他、野菜嫌いで、甘党であることも共通しています。違いは、内村選手がどちらかというと人見知りするのに対して、白井選手は全く物怖じせず、警戒心がゼロなこと」
白井選手の人懐っこい性格は、高校でも変わらない。「みんなと一緒にアホなことを言ってるし、ツイッターやラインもやってる、ホント普通の高校生。甘い物が大好きで、いつも購買で買ったメロンパンを食べていますよ」(同級生)
そんな白井選手だが、同級生は口を揃えて「彼女はいます」とのことだ。
※女性セブン2013年10月24・31日号