“女の園”といわれる宝塚歌劇団──その中には、猛烈ないじめが存在しているという。
<“いじめ”というフレーズは、そのまま、宝塚音楽学校時代の思い出なんです>──あるインタビューで、こう語っていたのは、宝塚音楽学校を首席で卒業したにもかかわらず、わずか2か月で宝塚歌劇団を退団した小柳ルミ子(61才)だ。
<楽屋から舞台に向かおうとしたとき、いましがたまで履いていた靴がない。慌てて探してみると、階段の下に隠されていた>
<衣装に袖を通す。ファスナーに指をやるとチクりと痛みが。針が一本刺さっていて、指に食い込んでいるんです>
小柳はこんな“いじめ”は先輩たちの仕業だと言い、はらわたが煮え繰り返るような思いでステージに上がっていたという。
人気トップスターの相手役に大抜擢されたことで、いじめられたのは黒木瞳(53才)だ。彼女は史上最速の入団2年目で大地真央(57才)の相手役に就任。ファンからは「その器ではない」と批判の声も多かった。かつて黒木も衝撃的ないじめの内容を女性誌の連載で明かしていた。
<楽屋入りのとき、“ファンです。がんばってください。これ、食べてください”。女の子がふたり、私に手渡してくれたサンドウィッチ(中略)一口食べたら、“ジャリ”と口の中で音がした。サンドウィッチにたくさんの砂が入っているのだと理解できるまで、二秒>
さすがの黒木も、このときばかりは我慢することができず、声を上げて泣きじゃくったという。
※女性セブン2013年10月24・31日号