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「ほめて伸ばす」は真実 ただし「本気で」ほめなくてはダメ

子供の能力はほめて伸ばせ、ということが良く言われる。一方で、そんなのは建前で、知識を教え込み、間違ったときには叱らなければ伸びないというのが本当だ、という声も聞く。

最近話題になった体罰問題でも、体罰否定の声が大きい一方で、体罰のような強制力を働かさなければ人の能力は伸びないという「本音論」もちらほら聞かれる。

いったいどっちが正しいのだろう? まだ小学校に入る前の子供を持つ親である記者は、個人的な興味もあって取材してみた。最新刊『驚く力 さえない毎日から抜け出す64のヒント』の中で「ほめる力」について論じている精神科医の名越康文さんはこう話す。

「“ほめる”ことが人の能力を伸ばすのは間違いないと思います。ただ、それが<子供の能力を伸ばすテクニック>のようにマニュアル化されてしまっては、本末転倒だろうとも思います」

どういうことでしょう?

「僕らが本心から人を“ほめる”ときって、そこに必ず“驚き”があると思うんですよ。“え!? この子、もうこんなことできるの?”とか“こいつ、前に会ったときはダメダメだったのに、こんなに成長したの?”というような。そういう驚きがあって初めて、僕らは人を本気でほめることができる。そういう本気の“ほめ”じゃないと、本当の意味で人を動かす力にならないんですよ」

でも、いつもいつもそんなふうに新鮮な気持ちでほめるのって難しいですよね?

「簡単じゃないですよね。でも、今よりももうちょっとだけでも、相手のことを注意深く見てあげるといいんじゃないか、と思うんです。僕らはしばしば“どうせいつもと同じ”という思いで日々を過ごしていますよね。でも、実際には、昨日と今日では、まったく違うことが起きている。そういうことに“気づく”こと。その変化に“驚く”ことが、本気で相手をほめ、相手の力を引き出すことにつながるんだと思うんです」

「うわ! すごい」という新鮮な驚きがあってはじめて、「ほめ」が力を持つ。そう考えると「驚く」ことって大事なんですね。

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