開幕前、プロ野球のセパ12球団には15人のオーバー40の選手がいたが、このオフに早々と6人の引退が決まった。現役を続行するにしても、中日の谷繁元信(42)が兼任監督となり、日本ハムの稲葉篤紀(41)が全日本のコーチを兼任するなど、世代交代が大きく進んだオフとなっている。
「阪神の桧山進次郎(44)やヤクルトの宮本慎也(42)、広島の前田智徳(42)など、チームを象徴するような選手の引退が続いているが、昨年、金本知憲(45)と小久保裕紀(42)が引退したことで、この流れができていた。どの球団も選手生命が長くなり、若手が台頭できずに新陳代謝が滞っていたが、これで一気に加速されるものと見られている」(球団関係者)
大物選手が引退することで、これに連動するのがスポーツマスコミである。ファンに人気がある大物選手を評論家にと争奪戦が始まるのだが、各社とも頭数が決まっており、ところてん方式で専属の評論家が大幅に入れ替わることになる。
「これを察知した評論家たちが、コーチや編成など次の働き場所を求めて早い時期から水面下で動くなどしているが、ここ数年は大きな動きがなかった評論家の顔ぶれも大きく変わると見られている」(スポーツ紙デスク)
クライマックスシリーズ、日本シリーズの陰で、ストーブリーグは水面下で既に始まっている。
※週刊ポスト2013年11月1日号