年に2回のコミックマーケットや、アニメ系のイベントに足を運ぶと、コスプレイヤーが“進化”していることに驚かされる。これまでは、衣装や化粧の仕方、ウィッグへの工夫が主に注目されるポイントだったが、最近では、武器や装備などの「大物」の飾りに力を入れているコスプレイヤーも増えている。
自身がマンガ『進撃の巨人』やゲーム『艦隊これくしょん』(通称・艦これ)のコスプレをしている女性・Aさん(20代前半)は、最近のコスプレイヤーの風潮について、こう感じている。
「衣装を手作りするのは、もはや当たり前です。今は、大物を上手に作れる人が、コスプレサイトなどでランキングの上位に上がってきたり、コスプレイヤー内でも一目置かれる存在になってきていると思います。
たとえば、『進撃の巨人』で登場する立体起動装置や、『艦これ』のキャラクターが背負っている装備は、工夫して作れることが多いので、最近コスプレイヤーの間で人気になっていますね。Twitterで写真を上げたときのリアクションも、衣装だけよりも大きな反応が返ってきて面白いです」
こだわりが増えてきているだけに、コスプレイヤーの年齢層が少し高くなっている印象があると、続ける。
「コスプレしたいっていう人は多いんですけど、衣装、ウィッグ、カラコン、装備……ってなると、結構お金がかかります。そのせいか、コスプレイヤーは作品にもよりますけど、20代の人が私の周りには多いです。だから、高校生で頑張っている子を見ると、嬉しくなります!」
武器や装備などの大物が出てくる「戦闘系アニメ」だけでなく、『カードキャプターさくら』や『プリキュア』などの杖やステッキなども手作りする人もいるようだ。様々な動きを見せる、コスプレ文化。今後はどんな展開を見せるのだろうか。