なんとなくネットで喜びをつぶやいたらまさかの炎上騒ぎに──そんな悲劇に巻き込まれないために、ネットニュース編集者・中川淳一郎氏が“ネットの歩き方”をレクチャーします。
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うれしいことがあると誰かに伝えたくなるのは人の常ですが、ネットの世界では、我慢したほうがいいかもしれません。というのも、自分にとってはうれしくても、それが他人にとっては悲しいできごとになる可能性があるからです。
たとえば、9月に国立競技場で行われた嵐のライブですが、「招待客としてライブを鑑賞した」とツイッターで報告した水泳の北島康介選手や立石諒選手は、このライブに行けなかった「アラシックス」(嵐のファン)から「行けなかった人の気持ちわかってるのですか?」、「しね!」などと書き込まれてしまいました。
さらには、10月上旬の嵐のライブのチケットの抽選が当たったことをツイッターで報告した人々には、「落選した人の気持ちを考えないのは犯罪です」という声が殺到する事態にまで発展。
反社会的行為などを公開すると叩かれるのは当然ですが、「うれしかったこと」も含めてネットという公の空間では発言を考慮しなくてはいけません。
ですから、これからネット上で誰かから叩かれないためには「自慢」はまずやめましょう。それは多岐にわたります。「イケメンとつきあえた」「宝くじ当たった」「就職で第一志望の会社から内定取れた」──いずれも「そうなれなかった人の気持ちを考えてください」「そんなことを自慢するのは犯罪行為です」と叩かれる恐れがあります。
※女性セブン2013年11月7日号