人気ボディメイクトレーナーの樫木裕実さん(50才)が今トラブルに巻き込まれている。トレーニングスタジオ『CURVY GROUND』(東京・中目黒)の閉鎖が10月29日発売の『女性自身』で報じられた。
しかし、同スタジオは昨年12月にオープンしたばかり。「経営不振」「スタッフに解雇通知」「生徒を見捨てた」などとさまざまな憶測が飛び交うなか、本当は何が起こったのか――渦中の樫木さんに直接話を聞いた。
「まず、スタジオですが、12月9日をもって閉鎖することになりました。記事では、私が『生徒を残して逃げ出した』と書かれていましたが、私には最後の最後までスタジオを続けていきたいという思いがあったんです。ですが、それは叶いませんでした」(樫木さん、以下「」内同)
樫木さんのスタジオは女性オーナーの経営で、オーナーの本業は美容ウエアの企画と製造。ふたりはウエアの共同開発をきっかけに一緒に仕事をすることになり、ビジネスパートナーとなった。
「しかし、私はプロデューサーを降りざるを得ない状況になってしまったんです。10月18日に突然、オーナーの弁護士からトレーナーやスタッフへ解雇通知が届き、スタジオは閉鎖すると通達があったんです。その後、私の会社にも12月9日をもってCURVY GROUND閉鎖に伴う退去通告書が届きました。ほとんどのスタッフたちはオーナーの会社に所属しているので、プロデューサーでしかない私からは話すことができない状態です」
自分を信頼してついてきてくれる仲間たちの突然の解雇。それは樫木さん自身にとっても身を切られる思いだっただろう。
「今は弁護士を通じてしかやりとりができず、オーナーとはまったく話せません。そのため、なぜこのようなことになったのか、本当のオーナーの真意は今もわかりません。でも、もし心当たりがあるとすれば、経営者であるオーナーと、現場主義の私とのすれ違いだったのかなと思います。
現場で見たこと感じたことを、私が『もっとこうしたらいいんじゃないか』と提案することはよくありました。でもそれがきっとオーナーの経営方針とは方向性が違っていたんだと思います。本当に残念でなりません」
樫木さんは2012年、今のスタジオをオープンさせる際に、それまで所属していたヒロミ(48才)のトレーニングスタジオから独立した。そして新スタジオもまもなく閉鎖となる。結果的に、樫木さんは、この1年の間で彼女を慕うファンを2度も不安にさらすことになってしまった。
「本の印税トラブルで独立したと報道されたりしましたが、それはまったく違います。このときも考え方の違いで私が解雇されました。私はどうしても、自分が納得できないと妥協できない性格で、それは経営にまったく向いていないんでしょうね…。本当に心苦しいのですが、会員のかたには、オーナーの弁護士さんから10月31日付で正式なスタジオ閉鎖の通知が届くことになっています」
そう言って樫木さんはその通知書を見つめた。「CURVY GROUND 及び CURVY GROUND Kitchen事業閉鎖について」と書かれた用紙には、施設の閉鎖の旨、入会金や回数券などの払い戻しの対応などについて淡々と書かれている。その紙に、樫木さんの名前は一度も出てこない。
オーナーの会社にも今回の件について話を聞きたいと連絡を入れたが、「出張中で連絡がとれません」と締切時間までに回答をもらうことはできなかった。
「私には経営に関することを皆様に公式にお伝えする権利がないんです。なので、このようにインタビューやブログを通じて自分の言葉で伝えていこうと思いました」
※女性セブン2013年11月14日号