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高木守道氏 中日の敗因はWBCきっかけの浅尾らの不調と分析

 この2年間、中日ドラゴンズの話題で目立ったのは高木守道・前監督と選手やコーチ、ときには観客との怒鳴り合いだ。客席からの野次にも本気をぶつける姿は短気で怒りっぽいイメージをつけた。現役時代、監督時代ともに豪快で乱闘ともなれば先頭切って参加していた金田正一氏が聞き手となり、野球のためには怒りを爆発させる高木氏に本音を聞いた。

──ファンから厳しい声を浴びたな。

高木:最後の方はボロクソいわれましたね。ナゴヤドームには必ずベンチの上に陣取って、大きな声でヤジるのが1人いるんですよ。この男とはよくやり合いました(笑い)。代打に山崎(武司)を送ると、ダーッとネット際まで降りてきて、「まだそんなのを使うのか!」とヤジる。腹が立って私も、「説明してやるから降りてこい!」と返したりしてね。勝たないと厳しい。それがファン心理だから仕方ないんですけどね。

──敗因は何だ。

高木:特に今年は吉見(一起)を筆頭に、選手のケガに泣きました。山井(大介)、浅尾(拓也)とWBC合宿をきっかけに不調になった選手も多かった。やはり投げてはいけない時期に、焦って調整したツケが回ったんでしょう。それに、ちゃんとオフの間にオーバーホールができていないなど、選手たちのプロ意識が欠けていたことも事実。私が選手にあまりいわなかったのが良くなかったのでしょうが……。

──強くいわなかったのか。

高木:特にベテランにはね。就任前の8年間で4回優勝した、リーグを代表する選手たちなんですから。でも難しいのは、そんな選手は結果が出なくても使わなくてはならない。名古屋にはやっぱり固定のファンがいますからね。これもファンサービスを優先した結果なんですが……。

※週刊ポスト2013年11月8・15日号

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