次男の逮捕後、およそ2か月に及ぶ出演自粛の末、『みのもんたの朝ズバッ!』、『サタデーずばッと』(ともにTBS系)を降板したみのもんた(69才)。
自粛中の10月19日、ドコモのスマートフォン向けTV『NOTTV』のバラエティー番組『真麻の部屋へようこそ!』に出演した際には、収録場所である六本木ミッドタウンからTBSのある赤坂方面を眺めて、みのはこう呟いた。
「いやぁ~、TBSを見下ろして気持ちいいですねぇ~。あんまりTBSが小さく見えたんで、どれって探してしまいましたねぇ」
自分の首を切ろうとする局は、たとえ自分が多くの株を持つ会社だろうとも許せないということなのだろう。
また、この番組では、司会を務めるフリーアナウンサーの高橋真麻(32才)の質問に答える形で、自慢話を連発。
<年間最高ギャラは27億円!?>というフリップボードを見ると、「(これは)少ない」と言い放ち、年収がそれ以上だったことを明かした。
さらに<鎌倉の大豪邸は国立競技場より広い!?>の問いには、「国立競技場って狭いじゃないですか」と豪語し、事実であることを認めている。
こうした発言に、上智大学教授(メディア論)の碓井広義氏がこんな指摘をする。
「あまりにも軽薄すぎます。地上波テレビよりも視聴者が限られている媒体ですから、気楽な気分で発言したのかもしれませんが、自粛中に嬉々としてしゃべる話ではないですよ。みのさんは、これまで世の不祥事や事件について、“モラルはどこにいった”とか、“責任者は何をしているんだ”とか、さんざん斬ってきた人間です。でも、この2か月の彼の言動は、当事者意識が薄く浮ついていて、社会的なオピニオンを発信する人間としての自覚が感じられません。もう全ての番組から降板するべきではないでしょうか」
みのが自分で言うように、“しゃべる世界から降りる”という責任の取り方を自らに科したのであれば、バラエティーも含めて降板するのが自然な流れである。しかし、彼は報道以外のテレビ出演にはしがみついた。
その理由のひとつは、彼の会社の問題だ。
「みのさんが父親から引き継いだ水道メーター会社『ニッコク』が、ここ5~6年は業績が悪化し続けています。番組1本500万円、年間10億円ともいわれるみのさんのテレビ出演のギャラをつぎ込まないと潰れてしまい、150人の社員が路頭に迷うことになるんです…」(芸能関係者)
社長として従業員を守る、というのは立派な心構えではある。しかし、それ以上に大きなもうひとつの理由は、やはり利己的なもの。それは、自分を降板に追い込んだメディアへの復讐心なのだという。
「みのさんは、自分が降板する原因を作った一連のバッシング報道に今も怒り心頭です。“批判してきた人間たちを絶対に見返してみせる”と、“100倍返し”を本気で狙っているんです。一度でも露出がゼロになるとすぐに忘れ去られる世界ですから、そうならないための布石として、バラエティー番組への出演は継続したんです」(前出・テレビ関係者)
※女性セブン2013年11月14日号