実りの秋、今年も待ちに待った新米の季節がやってきた。炊飯器のタイプもさまざま。どんどん高価格・高機能になっている炊飯器だが、ちょっと待った!
「主人と子供の3人家族だけど、多くても3合くらいしか炊飯しません」
こんな家庭で、5.5合炊きの炊飯器は宝の持ち腐れ。
炊飯器は、電気で熱を作り、それを一気にお米に伝えるもの。少量炊飯なら、釜も小さい方が熱の回りもよくなるので、おいしく炊けるのは当たり前。
最近は5.5合の高級機種の機能が、だんだんと3合炊きクラスにも採用されるようになっている。高級な内釜だったり、圧力炊きだったりと充実しており、要注目なのだ。
火力を一気に伝えるためには「熱電導性」の高い内釜を選ぶことが大切。
パナソニック『SR-KA051』は「大火力銅釜」を採用。東芝『RC-6XF』の内釜は熱伝導に優れた「全面ディンプル鍛造ダイヤモンド銀コート釜」で、底面の厚さは5mm。
驚くのは「炭99.9%職人が削り出した『本炭釜』」を搭載した三菱『NJ-SW064』だ。従来のステンレス釜が2mm厚なのに、釜底は7.5mmも厚さがあり、それ自体が発熱するので熱が充分に伝わる。
こうした実力は店頭で、内釜を取り出すと実感できる。
第2のポイントは「圧力」。従来、5.5合クラスの高級機に搭載されていた機能だが、3合クラスでも象印『NP-RD05』などの搭載機能となってきた。通常の炊飯では、温度上昇は100度まで。ところが1.2気圧なら105度まで上昇、もっちりとした炊きあがりを実現。
第3のポイントは「IH」。
3合炊きクラスの炊飯器は価格の安めな「マイコン」方式と「IH」方式がある。
「マイコン」方式は本体底にあるヒーターを熱し内釜を温めるもの。これに対し「IH」は内釜自体が発熱、大火力が実現できるのが特色。今回紹介の5商品は、すべておすすめのIH方式になっている。
炊飯(1合程度)と一緒におかずが作れるタイガー魔法瓶『おとなのtacook』は単身世帯や夫婦におすすめ。
三菱や東芝の商品は最大3.5合炊き。3合の白米にほかの食材を加えて炊き込みごはんを作るときなどには便利だ。
家族の数が少ない、ごはんの量が減っているなどの家庭では、3合炊きの高級炊飯器を導入してはいかがだろう。
※女性セブン2013年11月14日号