大ブームとなった『あまちゃん』の後釜として始まったNHKの朝ドラ『ごちそうさん』は、初回平均視聴率22%を記録するなど、大人気となっている。
そんな『ごちそうさん』の主役ともいえるのが料理。『あまちゃん』の北三陸名物「まめぶ」や、うに丼も話題を呼んだが、こちらは“食”がメインテーマゆえ、メニューは多種多様だ。
朝ドラウォッチャーのライター・田幸和歌子さんが「食べてみたい!」と思ったのは、杏演じるめ以子の父・大五(原田泰造)が作るオムライス。新聞の覆面調査で酷評された大五の料理を、「お父ちゃんの料理は世界一だ!」と友達に食べさせるシーンに登場。
「店のまかないで出していた赤なす(トマト)ご飯とふわふわの巨大オムレツを一緒に食べさせる(オムライス)と子供たちがニッコリ。今では珍しくないオムライスが、すごくおいしそうに描かれた良いシーンでした」(田幸さん)
上智大学の碓井広義教授(メディア論)も、料理に魅了されたひとり。
「今回はご飯を食べるシーンがたくさん出ると聞いて、“見るだけでお腹いっぱいになってうっとうしいかな”と思ってました。でも実際には、オムレツや納豆などメニューがすべて美しく描かれていて、“胃もたれ感”がまったくない。下手な旅番組に出てくる食事などより格段においしそうです」
そして、食べる人の“表情”もこのドラマのキモというのは、コメディアンのコージー冨田。
「め以子の子供時代を演じた豊嶋花ちゃん(6才)がおいしそうに食べる姿が本当にかわいかった。当時まだ珍しかったいちごやジャムを味わう時のキラキラした顔が素敵でした。食欲をそそられて、オムライスを食べに行っちゃいましたよ(笑い)」
※女性セブン2013年11月14日号